すいか

グブラのすいかのレビュー・感想・評価

グブラ(2005年製作の映画)
4.0
幸せなことに、ヤスミン・アフマド特集にて、オーキッド3部作全部観られた!嬉しい。夏休みって最高だ。
こちら「グブラ」は、2作目である。

この作品はオーキッド家族だけでなく、他2つの家族の物語も同時進行で進み、それぞれに直接の接点はほとんどない。あまり観たことのないタイプの映画だった。
オーキッドのパートでは、思ったよりもしっかりと、細い目、のエピソードが出てきた。あのラストシーンの回収をしつつ、その後の時間の流れがちゃんと描かれていて、個人的にはなんだかホッとした。ラストシーンはたまらなかった。オーキッド、幸せになってほしいな…

優しさも、毒々しさも、幸せも不幸も、全てひっくるめて人間なんだよ、と穏やかに語りかけてくるような映画だった。
悲しい出来事、喪失感、許せない気持ち、過去の失敗…多くは時間が解決してくれたけれど、心の奥底でくすぶり続けて忘れられないことが増えてきて苦しくなることがある。けれどこの作品を思い出すと、ちょっと楽になる気がする。それでいいのだと。

オーキッドパパとママの変わらないラブラブさは、本当にキュート。
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