あきらむ

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズのあきらむのレビュー・感想・評価

4.7
ディメンテッドは、監督の皮をかぶった教祖でテロリスト。ディメンテッド!フォーエバー!!
最初から最後まで焼けるようなハイテンション。
大衆映画に魂を汚染される前に、本物の映画を撮らなくてはと、死をも恐れず犯罪的ゲリラ撮影を繰り返すその勇姿、行き過ぎた言動に笑いながらも、かなり圧倒される。確かにそうだ!もっとやれ!と思ってしまう。
ディメンテッドは、エゴの塊だが、それ故にカリスマ的存在ですべての動きと言葉が伝説的に演出されている。スカッとするほどヤリたい放題。
大衆映画、ファミリー映画に制裁をくわえる一方、ポルノ映画ファンやアクション映画ファンが味方するのが面白い。ハリウッドは暴力とセックスを奪ったという言葉が印象的。
クソみたいな映画やクソみたいな人間に出会ったあとにこの映画を見てスッキリしよう。