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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズのHKのレビュー・感想・評価

3.0
“Cecil B. Demented”
主人公が名乗る名前がそのまま原題ですが、もちろん名匠セシル・B・デミル監督(『地上最大のショー』『十戒』)の名をもじったもの。
“Demented”は“狂気の”“頭が変な”などの意味。

メジャー大作ばかりの金儲け主義のハリウッドに異を唱え、セシル・B・デイメンティッドをリーダーとする映画テロ集団が劇場や制作現場に突如現れ大暴れ。
究極の映画撮影と称して破壊行為を繰り返し死者まで出す始末。

監督はカルト映画『ピンク・フラミンゴ』(しか私は観てない)のジョン・ウォーターズ。
マニアにしか通じない類いのブラック・ジョークも多く、堅気の映画ファン向きではないと思われますが、こういう作品を勢いだけで楽しんじゃう人たちもけっこういるらしく、filmarksの平均点の高さがそれを物語っています。

誘拐される性悪の大女優役にメラニー・グリフィス(『ボディ・ダブル』『ワーキング・ガール』)。
主役のスティーブン・ドーフは私の映画ブランク期に現れた人なので、ほぼ知りません。
テロのメンバーの中には当時まだ売り出したばかりのマイケル・シャノンやマギー・ジレンホールの姿も。

本作のような作品はカルト・ムービーとしてマニアが支持するのは一向に構いませんし、それに水を差す気も毛頭ありませんが、filmarksだけでなくU-NEXTの平均点も星4.5と高くて、これじゃ逆にカルト作品としての座が心配になってきますね。
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