キッチー

ヴィレッジのキッチーのレビュー・感想・評価

ヴィレッジ(2004年製作の映画)
3.5
お伽噺の国のような村でひっそりと暮らす住人たち。村の掟さえ守っていれば、みんな幸せに暮らせるはずだった。
しかし、何も知らない無垢な子供たちにより作られた波紋は徐々に大きくなり、すべてを巻き込んでいく...

自給自足で隔絶された世界だけど幸せに暮らす人々を襲う新たな悲劇。徐々に明らかになる陰謀、隠されていた悲しい過去に驚かされました。

思いがけない事故?で傷を負った恋人ルアシス(ホアキン・フェニックス)のために、隔絶した村から外の町に薬を取りに行く盲目の娘アルヴィー(ブライス・ダラス・ハワード) 。 村を出るため森へと向かった娘を待ち受けていたのは、村では「話してはいけない者」として畏れられている怪物だった。

幸せな村の日常から一転、美しい娘の冒険の物語になっていますが、娘が盲目であり途中で起こることも全てを知ることが出来ないため、真実は闇の中になってしまうところが、怖いところかもしれません。大人たちの抱える心の闇も繊細に描かれているものの、彼らのエゴにより犠牲になる子供たちが痛々しい。

今作はホラーに分類されていましたが、他のホラー作品とは全然違って怖くなかったです。どちらかと言うとスリラーなのかな。でも、「嘘も100回言えば真実になる」なんて言葉がありますが、嘘もバレなければ真実になってしまうのかと思うと別の恐ろしさがありますね。そんな話でした。

映画『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督作品。

なにげに村の若者にジェシー・アイゼンバーグもいたのには驚きました(笑)
キッチー

キッチー