セルフパロディもあるワンシチュエーションコメディ。郊外の一軒家で起きる身内の愛憎は全てが金絡みという世知辛さを滲み出す。これが昭和30年代の世相であっても現代とさほど変わらない人間の業を感じる。喜劇…
>>続きを読む画家ミレー が子供のころ、夕方の鐘が鳴ると祖母は農作業の手をやめさせ、帽子を脱ぎ、哀れな死者のための祈りをさせていました。
そういう思い出を描いたのが、名画「晩鐘」です。
ミレーは画壇でなかなか評…
舞台の大半は主人公一家が住む一軒家だったりとお手軽に作りました感が凄いけれど、それがかえってサクサクと見られるライトな作風に。そして表面上はいい家族を取り繕いながら裏ではお互いのエゴや愚痴を出しまく…
>>続きを読むあまり見てこなかった木下惠介さんに向き合うぞ!第一弾
短い作品なのに飽き飽きしてしまう、不思議なつまらなさ。こんな素晴らしい主演コンビを迎えておいて…。コメディにしたいのかもしれないけど笑えないし、…
こんな家にいたら寿命が縮まるわって言って出て行ったくせに泊まるところがなくて図々しく帰ってきてボロ屋なのに廊下ばかり作って!ってこける下宿人の女が最高。小林トシ子の夏でもないのに麦茶よーってぼやくと…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『喜びも悲しみも幾年月』で理想の夫婦を演じた高峰秀子と佐田啓二が、一転、金に汚いダメ夫婦を演じているのが面白い。
そこに、兄妹やら下宿人やら商売人やら様々な人々が出入りするドタバタ劇。
その家の様子…
かまぼこが食べたくなる映画部門No. 1
わさび醤油でチョンチョンと、麦のお湯割りで呑みながら見たいところ。
ただでさえ嫁姑対立でトラブル続きの高峰秀子と佐田啓二の家に、来客に次ぐ来客、トラブルに…
このレビューはネタバレを含みます
自分にとっては斬新、、
というより
初めて観るタイプのコメディ。
全体的に緩い雰囲気を持ちながらも
案外緻密に設計されていることが
後半になるにつれてわかってくる。
高峰秀子さんの演技観たさに
…
久しぶりの木下惠介。「喜びも悲しみも幾歳月」は未鑑賞なのでコンテクストはわからない。緊張と弛緩が巧いなぁ。ほぼ一軒家とその半径数十メートルが舞台ですごく演劇的。嫁と意地悪婆さんの確執とか妙に先進的な…
>>続きを読むこの映画には、金を狙う人ばっかり出てくる。
ある家の金を狙う泥棒三人組(うち一人は雇われ泥棒みたいな男)、姑(田村秋子)と嫁(高峰秀子)が1円単位で金の遣り取りしているが嫁は「早く婆さんが死んで、…