ぬーたん

生きてこそのぬーたんのレビュー・感想・評価

生きてこそ(1993年製作の映画)
4.0
イーサン・ホークの若い頃の映画を観よう♫と思ったけど、だいたい観てるしレビュー済だった。で、見つけた!この映画は知ってたけど、イーサン出てるとは知らなんだ。『いまを生きる』と似たタイトルだしね。実はこれ、本は読んでいた。というかリアルタイムでこの事故の顛末を知ってる(まだ小学生だったが。やっぱ歳だなあ、改めて感じるわぃ笑)本のタイトルは『生存者ーアンデス山中の70日』読んだのは大分後だったが衝撃的だった。70日後に救出されたことを讃えるのではなく生き延びた方法に焦点が当てられ、当事者は苦しかっただろうと思う。しかし読んでいる方は、気持ち悪さが先だってしまい、映画になった時も観る気はしなかったのだ。文字でも怖いのに映像なんてムーリー!と思った。今回、イーサン主演と知り意を決して!という程でもないが、なんせあれから年は取ったしソウも克服したワタクシ、大丈夫V
1993年作品、実話。1972年10月ウルグアイ空軍機571便がアンデス山脈に墜落する。乗員乗客45名、乗客はラグビー選手団とその家族一行。
何もない真冬の山の上。そこから生存者のサバイバル生活が始まる。
最初と最後に出て来てナレーションをするのは生存者の1人が年老いたという設定で、ジョン・マルコビッチ。もう、いいとこ取り~!スーツ着てスタジオでちょこっと喋っただけなのに印象に残る男。
墜落で怪我をするのでイーサンの出番は少し遅れてから。まだ22歳位のイーサン。いま生き、よりはしっかりしたものの、やっぱり若い。髪型とかのせいか、ダサイ。田舎者っぽい。でもでも演技が上手い!中盤から後半、役のせいもあるけど、もうイーサンあっての映画になっている。才能があったのね。魂の、の演技も凄いけど、もう27年前にしっかり主役らしい頼もしさ。
ジョシュ・ルーカスは今作が映画デビュー。まだ21歳。
他の俳優は知らない顔ばかり。そのせいか逆にリアルで良いかも。監督はフランク・マーシャル。監督作品は少ないが、プロデュース作品の凄いこと!夫婦で仕事をしている、スピルバーグ作品が多い。
原題Aliveを『生きてこそ』と邦題付けたセンスの良さ。引っ張らないラストの潔さ(この当時には多いが)と音楽、ラストはアヴェ・マリア♫
多くの批判を受けただろう出来事だが、彼らはみな敬虔なクリスチャンだったという。イーサン、24年後には牧師役である。宗教とは切っても切れないのね。
極限に身を置かれた時、どうするか?2時間その工夫と知恵、協力と諍い、苦悩と闘いを見せつけられる。肝心の映像は少しも怖くなかった。
やや現実的に思えない描写もあるが、丁寧でしっかり作られていて、引き付けられた。ラストは涙!生きてこそ、生きてこそ!
めっちゃオススメ👍イーサン、イージャン♡
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