垂直落下式サミング

ドラえもん のび太とふしぎ風使いの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.7
台風の子ども「フー子」と出会ったのび太たちは、風を操る風使いたちが住む不思議な村に行き着く。そこでは風との共存を目指す風の民と、風の怪物を復活させて村の支配を企む嵐族が対立していた。フー子は嵐族が悪巧みを実現させるためにどうしても必要な存在で、フー子をめぐる争いがはじまる。
モンゴルの遊牧民のような服装の風の民たちは「自然を支配すること」ではなく、「原理を知り共存すること」こそ大事だという考え方をして、自然のなかで生活している。成る程それこそが進歩的だと思わせるようなこの風の民たちの生活や、その特殊な環境に生息する生物たちをよく描けているし、当時のエコロジー主義をメッセージとして調度よく入れ込んだ主張にも共感できる。
何よりフー子が萌える。原作となった漫画では小さな竜巻を擬人化した姿だったが、本作では子供の共感を得やすいようにぬいぐるみになっている。ぬいぐるみの体を満足げに動かす場面とか、敵の嵐族に囚われている場面とか、巨大台風に健気に立ち向かう場面とか、いちいちかわいい。何であんなにペドいんだろう。