えむばーど

天使のくれた時間のえむばーどのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.8
あの時の行動が人生を変えたはずだった。振り返ったとき、誰だっていくつかは思いあたるターニングポイント。
誰もが羨む成功者である主人公(ニコラスケイジ)だって、そんなポイントはある。ニューヨーク、ウォール街、高級アパートメントの最上階、フェラーリ。片や、あのときのifは郊外の一軒家、子供二人のタイヤの販売員。しかし、それでもケイジは悩むのだ。こちらの人生の方が幸せだ。
どんな人生だって、捨てたもんじゃない。お金があるか、愛があるか。甲乙付けがたいものとは言われるけれど、それでも一度味わってしまえば捨てがたきは家族なのである。
ベタなのだ。ベタであるのだけれど、それでもなお、見入ってしまう何かが、この作品にはあるのだ。