春

天使のくれた時間の春のレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.9
二度目の鑑賞。
初めて観た時とは、また違った感想を覚えた。ハッピーエンドだと思っていたけれど、実はそうでもないのかも。

お金のために生きたって良いし、愛のために生涯を捧げても良い。自らが選び、幸せだと思うのならそれでいいはず。
”天使”によって変えられた未来は、実は他者から押し付けられた幸福(のようなもの)に過ぎないんじゃないか。私はそんな風に受け止めた。

何にせよ大切なことは、序盤あたりで”天使”の男性も言っていた、『自分で考えろ』ということだと思う。
何が幸せかそうでないかの基準は、他人任せに決めるものではない。自分で考え続けてつくるものだ、と。

それにしても、娘のアニーが「父は別人?」と勘づいた時は、子どもの洞察力って凄いよな…と頷きながら観ていた。
エイリアンなんだね、と受け止めるなんて…可愛いにも程がある。
ケイトは、無邪気さから来る魅力を備えている、とても可愛らしい人。素敵な映画だった。
春