灰とダイヤモンドの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「灰とダイヤモンド」に投稿された感想・評価

nagarebosi

nagarebosiの感想・評価

4.5
アンジェイ・ワイダ監督作は一本も観たことがありませんでした。しかしこのタイトルは印象的で、DVDを買って観ました。
強烈っ!でした。
若者特有の刹那な一瞬、自分が信じてきた大義名分が揺らぐその一瞬を見事に捉えて、あのDVDのジャケットにも使われてる衝撃のエンディングを迎える、衝撃でした。
主役の青年が上手い。
印象的な映像、例えば暗殺された直後の花火のシーン等、圧巻!
ただ、時代背景を勉強不足でよく知らないのでこの点数ですが、知ればもう少し上かも。
ほんとに虫けらの様に殺されてしまうんだなあ・・・
不透明

不透明の感想・評価

3.4
軍隊ポロネーズで国民の偉大な輪舞曲!ってシーンが良かった
ポーランドを舞台に第二次世界大戦末期ドイツ軍降伏目前の共産主義体制下で党権委員会書記のシュチューカの暗殺を目論む青年マチェクの1日を追うアンジェイ・ワイダ監督の名作。

木炭画のような細部まで美しいすごく好きなタイプのモノクロ画面。
逆さまのキリストやグラスに放たれる火、花火、シーツなど小道具の使い方が印象的

主人公のマチェクは常に斜に構えたニヒリストのようだが、時折みせる迷いや弱さに年相応な感じが見えかくれする。
ズビグニェフ・ツィブルスキがポーランドのジェームズ・ディーンってほんまにそんな感じ!マチェクはエデンの東のキャルとそっくり。サングラスを常にかけている理由で戦争の痕跡を知り、監督の地下水道も観たくなった。
共産党からはシュチューカ視点にみえたようだが、やはりこの映画はマチェクのものだろう。たとえ瓦礫の中で朽ち倒れようともその意思は輝いている

永遠の勝利の暁に、灰の底深く
燦然たるダイヤモンドの残らんことを
iikimm

iikimmの感想・評価

4.0
午前10時の映画祭にて。
スクリーンで観れてよかった。
み

みの感想・評価

5.0
不屈の精神大事
アンジェイ・ワイダ監督『抵抗三部作』③
1945年、ドイツ降伏直後のポーランド。青年マチェクは党権委員会書記の暗殺を命じられる。

マチェクは一人の女性に出逢い…生き方を変えたいという。
詩的なセリフ、カメラワークや描き方がいい。シャレてるし美しい。
光の使い方、コントラストが凄くよかった。
モノクロならではの美しさがある。
マチェクの心情とは裏腹に上がる花火。
ラストシークエンスも見事。
悲劇をさらに煽るような描写。
強く印象に残る。
いろんな作品でモチーフにされてるんでしょうね。

『抵抗三部作』其々、随分美人な女優さんが起用されてるんですね。
アンジェイ・ワイダ監督。主役は、ズビグニエフ・チブルスキー。何度覚えても忘れる名前。初めて見たときは内容がよく分からず表層的反応。たとえば、あのサングラスがかっこいいとかね。歴史的に何度も大国によって翻弄され蹂躙されてきたポーランド。本作はドイツ降伏直後の混乱が舞台。この映画の発表時(1958年)も、冷戦下で「党」による厳しい検閲があったが、無事通ったらしい。
ルー

ルーの感想・評価

4.0
昔観た頃は、抵抗三部作「地下水道」がだいすきな作品でしたが、DVDBOX が発売され購入しましたが、こちらの作品の方が実にワイダ監督のメッセージを強く感じ取り、だいすきな作品となりました.
印象的なシーンがたくさんあります.
「モンテカッシーノ、赤いけし」軍歌が美しいこと!マチェクがブランデー?の入ったグラスにワルシャワ蜂起で一緒に闘った同志を弔う為に火を灯すシーン、キリストが何故か逆さまにぶら下がるシーン、マチェクが書記を殺害するシーンの打ち上げ花火….
やっとロシア、ドイツから解放されても荒廃するポーランドの地で国内軍、人民軍と同胞で争うのは辛く、避けて通れないのでしょうか….
酔っぱらいの雑誌編集長、国会議員の演出も入れ込み、作品をもり立てます.
マチェク演じる、ズビグニェフ・ツィブルスキの所作は、スティーブ・マックイーンによく似ています.わたしだけが思うのかもしれませんが…….
マチェクが間違えて殺害した強制労働者を悼む焼け崩れた教会にある詩
「松明のごと、なれの身より火花の飛び散るとき なれ知らずや、わが身をこがしつつ自由の身となれるを もてるものは失われるべきさだめにあるを 残るただ灰と、あらしのごと深遠に落ちゆく混迷のみなるを 永遠の勝利のあかつきに、灰の底ふかくさんぜんたるダイヤモンドの残らんことを」

廃墟となった教会の墓碑として書かれたノルヴィットの詩をマチェクとクリスティーヌが暗唱するシーンは素敵です.
ポーランドの歴史についてもっと知ってればより深く楽しめたかもしれない
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.5
「抵抗三部作」の最終作。

これまた歴史がわかっていた方がずっと面白いタイプの映画だった。
またもわたしの知識不足でよくわからない箇所が多々あり…。

しかし情熱のこもった映画であることはわかった。

「ワルシャワを失ったことは自分の片手を失ったことに等しい」
ホテルのフロントのおじさんが放ったこの言葉がとても印象的で、ポーランド人たちの愛国心をこの一言から十分に伝わる。


最後の鮮烈なシーンに情熱と魂、この映画の全てが集約されていたかのように感じた。