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麦の穂をゆらす風のyのレビュー・感想・評価

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)
4.0
ケンローチ監督作品。最後の方は。U2のWith or Without Youがちらちらよぎった。
考えさせられる映画。難しい問題
どっちが正しいか、何が正しいかというのも言いにくい。

結末は書いていません。 ↓
北アイルランドの有志による抵抗軍が、自国の民主主義が守られるという理想のもと、英国と闘いはじめる。敵味方共、何人かの死者を出しながらた闘っていた。そんな中、抵抗軍のトップが英国と不平等な(抵抗軍には納得いかない)和平条約が結び休戦発表をする。
ところが、(抵抗軍が妥協したような)条約に関して抵抗軍が割れる。
条約をのむべき派:相手は大量に人を殺してもなんとも思わないチャーチルだ。条約を受け入れ従うべき。この条約は犠牲の上にできたものだと考えるべきという者。
条約は受け入れられない派:死んだ者の死を無駄にできない、自国主権の民主主義を手に入れるまでは闘うべきと更に抵抗運動をする者。

抵抗軍やその家族が得たものは・・・・

闘った結果(今の状態を見れば分かる)理想は達成ができなく犠牲あり、とはいえ、何もしないでみすみす植民地状態にはなれない。
長いものには巻かれよがいいのか否か。(はじまりの方で、主人公は殺された友人のことを「素直に英語の名前を言えば殺されなかったんだ、言わなかったのが悪い」とも言っていた)
命を重視するか理想を重視するか。
理想と言っても、人によっても違うという。

相手のチャーチルはサイコパスでしょうし、武器商人国で超大国。

北アイルランドの抵抗軍を描いたけど、世界の至る所で起きてることでしょう。

命を投げ出してまで理想を追求していく高潔さとその結果。
自由意志で参加する抵抗軍なので、強制徴兵される戦争とは違う。

犠牲の上に新しい権利が生まれる事もあるけど、生まれないこともある。
やっぱり、戦争は末端の者には不幸以外の何物でも無い。
安全なところにいる権力者はさらなる欲のため、利権やお金のために戦争をおこしている。