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麦の穂をゆらす風のバニラのレビュー・感想・評価

麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)
3.5
ケンローチ監督の人生ドラマを。
アイルランド田舎町コークに暮らすダミアンとテッド兄弟の物語。
アイルランドはイギリスから厳しい弾圧を受けていた。
兄テッドはアイルランド独立を求めるIRAに身を投じイギリス軍と戦う。
優秀な弟ダミアンは医師でもあったが、兄のもとでゲリラ戦へ参加することを決意する。
これは辛いリアルな厳しい描写が多く、悲劇的に物語が進みます。
何が良くて、何が悪いのか。
アイルランド側での描き方ですが、停戦から平和とはならなかった。
イギリスの支配下となるアイルランド、条約に内紛が起こりさらなる悲しみに。
兄弟のその後が映画としての結末となる。
ケンローチ監督作となると、悲劇的な連鎖がベースなのはわかってるけども、どこか希望を探しながら見てしまいます。
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