Jumblesoul

東京暮色のJumblesoulのレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
4.0
『東京物語』の様な能天気路線とは一味違う小津安二郎監督作品。
本作では笠智衆と原節子は脇役に回り、主役は有馬稲子と山田五十鈴。いつものサザエさん的日本の家庭ではなく、各自が過去や現在に重い問題を抱えた家族という設定が小津作品にしては珍しい。
モデル体型のため洋装になると実に格好いい原節子に、哀しげな表情がキュートな有馬稲子、太る前の綺麗な頃の山田五十鈴と女優陣が素晴らしいが、刑事役の宮口精二に珍々軒の藤原鎌足もインパクトあり。
初期の『長屋紳士録』と共に大好きな小津作品である。
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