まぁや

ツリー・オブ・ライフのまぁやのレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
3.5
前半は家族の回想録の中に、宇宙や地球の歴史にまつわる映像が色々とさしはさまれ、どういうストーリーなのだろうと、少し困惑する。中盤から厳格な父の影響を受けて、心に歪みが生じはじめた少年の細やかな心の動きが丁寧に描かれ、少し息苦しさを感じた。自伝ではないかな。ストーリーが生々しくて、笑顔のない少年たちを見ていると、救いはどこにあるのだろうと辛かった。父の心の傷が子供たちに受け継がれる。。結局のところ、赦しは、人間的なところにはなく、絶対的な愛の存在に語りかけるとき、わずかに日が射すようにもたらされるものなのかな、、と感じた。監督自身が、自らの痛みの昇華のために作り上げた作品なのではないだろうか。
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