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ツリー・オブ・ライフの一のレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
3.6
巨匠 テレンス・マリック監督作品

1950年代のテキサスを舞台に、荘重で幻想的な映像をふんだんに織り込みながら、ある一家の数十年にわたる父と息子の葛藤を描く

なるほど……
恥ずかしながらテレンス・マリック作品は初鑑賞なのですが、なぜここまで評価が低く賛否が分かているのかはなんとなくわかるし、完全に超玄人様向け映画なんだと思った

こんなの半分『Earth』ですやんと言いたくなるくらい、生命どころか地球の誕生から描写するというぶっ飛んだ映像作品でしたが、結果的にはパルムドールらしい映画と言える

聖書の引用からはじまり、随所にキリスト教の背景がわからないと伝わらないような演出や哲学的要素が散りばめられている

そんなこんなであえて不親切に作ってる映画というのはすぐにわかるので、早々にストーリーを理解するのは諦めて、圧倒的に美しい映像に酔いしれることにしたら案の定めっっちゃくちゃよかった

クローズアップを多用する独特なカメラワークも素晴らしいし、ブラピにジェシカ・チャステインにショーン・ペンなどの豪華キャストはもちろん、子役の子供たちの表情から一つ一つ感情が伝わってくる好演が光りまくり

恐らく豪華なキャスト目当てで観た方々や、自分のように背景を知らないまま本気で理解しようとしたりすると何のこっちゃわからずポカーンとしたままで終わってしまっていた気がするので、現状フィルマで2.9というパルムドール受賞作品としては異常なほどの評価の低さも理解できてしまう

しかし話の深いところまで理解していなくても、画面いっぱいに映し出される圧倒的に美しい映像を観てるだけで心から感動できるぐらい本当に圧巻の映像美でした…😨👏🏻👏🏻👏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅85% 🍿60% 〉
〈 IMDb 6.8 / Metascore 85 / Letterboxd 3.8 〉

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