アタフ

ツリー・オブ・ライフのアタフのレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
3.0
テレンス・マリックという監督の映画は『聖杯たちの騎士』を見たことがあるのみだったが、感想は最悪で、恐ろしくつまらなく、映像が綺麗なだけな苦痛な2時間だった記憶しかありません(笑)

とは言ったものの、この『ツリーオブライフ』は『聖杯たちの騎士』よりは、幾分か分かりやすいストーリーで入りやすい。亭主関白な父親と息子たちの物語。とにかくブラピ演じる父親がまぁ嫌な父親で、厳しく子供をしつけることこそが正しいと信じて疑わない。

そんな父親にだんだんと反発しだす息子、そして次男の自殺、壊れていく家族関係を描いている?のかもしれないが、明確な説明はない。調べてみるとどうやらテレンス・マリック自身の体験をもとにしているらしいが、
まぁ説明不足過ぎますよね。監督自身は説明する気なんてさらさら無いんでしょうし、一応主役?の立場であるショーン・ペンなんて殆どしゃべらないですから、なんか綺麗な場所でフラフラしているだけ。

途中から、宇宙や生命の誕生?的な壮大な映像が入り込むが、これはなんだ?凄く『2001年宇宙の旅』のような感じがしたが、この映像で何を伝えようとしているのだろうか?いきなり恐竜とか出てくるからビックリしますよ本当に。

映像は確かに綺麗です。ほとんど人工の光を使わず太陽光のみで撮影しているのがとても印象的。そのため家の中の映像はすべて薄暗い中に窓から太陽光が差し込むといった場面のみ、何のこだわりなんだこれは?

相変わらず独特すぎるテレンス・マリック映画でした、filmarks評価が低いのも確かに納得ですが。『聖杯たちの騎士』よりは何倍も見やすかっただけに、悪い印象はない。ただ何が言いたいのかもわからない。
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