catman

特攻サンダーボルト作戦のcatmanのレビュー・感想・評価

特攻サンダーボルト作戦(1976年製作の映画)
3.5
我らがアーヴィン・カーシュナー監督作。荒唐無稽なアクション作を思わせる邦題とは裏腹にかなり地味な映画。
1976年にイスラエル人の乗客が人質になったエールフランス機ハイジャック事件を早速その翌年にテレビ映画化したもので、原題はRaid on Entebbe(エンテベ空港奇襲作戦) 。と言いながらイスラエル軍の特殊部隊が空港を奇襲するシーンは予算の関係なのか割とアッサリしていて、ブロンソンはやっと中盤から登場、しかも指揮官役なので殆どお喋りするだけ。過剰な演出や人物の掘り下げを排したドキュメンタリータッチのテイストは硬派とも言える一方で、正直物足りなさも。ドラマパートに一定のテンションと見応えがあるのは監督の手腕だと思うけど、2時間超の尺は些か冗長に感じる。更に現在のイスラエルの状況を考えたら余計にモヤっとする。今さらハリウッドにおけるユダヤ系の影響力を話題にするまでもないけど、やっぱりモヤモヤする。
若き日のジェームズ・ウッズが出演していたのは嬉しい驚き。ピーター・フィンチ、マーティン・バルサムらいぶし銀の熱演も印象に残る。MVPはアミン大統領役のヤフェット・コットー。
catman

catman