おとうとに投稿された感想・評価 - 11ページ目

『おとうと』に投稿された感想・評価

岸恵子のこういう役は初めて。乱暴な口調になるのも可愛らしい。田中絹代の継母の憎々しさ、観ているこちらも腹が立つほど素晴らしい。弟役の川口浩、「冒険に出たい」なんていうから、後年の彼の探検を想像して、…

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A

Aの感想・評価

4.5
脚本:水木洋子
撮影:宮川一夫
相変わらず構成や緩急、人物造形が素晴らしい脚本。岸惠子も素敵だけど田中絹代もすさまじい。あひるのシーンの躍動感よかった。次はフィルムで観たいな。
市川昆監督作品。岸恵子とタッグを組んでた頃のだいたい良いですよね〜

『プライベート・ライアン』でも使われてた「銀残し」という現像手法を世界で初めて使った作品。
それをする事で、いわゆる雰囲気が出る(雑なまとめw)。まぁ、カッコイイって事ですよ。
コントラストが強くな…

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おとうとと姉を追い越していく
無数の雨傘、助太刀するアヒルの群れの白さ、灰色の病室…
どれをとっても美しい。

失うまで、一番そばにいる
存在のありがたさはわからない。
去る側も、見送る側も。
Haruki

Harukiの感想・評価

4.6
幸田文の原作は未読だが、露伴と継母を含めた家族の関係が私小説のようにリアリティを持って綴られる。

親との希薄な関係、姉弟の仲が独特な映像美の中描かれる。

鍋焼きを食べるシーンは異常なほど圧倒される。

弟が結核で死ぬまでを描く。正直いえば、さすがに古い。1960年だから、60年前の作品。当時の結核による死もどこか遠い世界。

強気な姉役の岸恵子が和服というのもどこか違和感を感じてしまった。時代とし…

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notitle

notitleの感想・評価

3.7

家庭内のチグハグも相まって、やんちゃを繰り返す青年が、病に倒れる話。病気が家族の距離を縮める。不安と現実が本当にみるべきものを提示する。結局は兄弟で、根底に変えれぬ優しさと、愛がある。彩度を抑えた銀…

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岸恵子と田中絹代が素晴らしい。完全に役にはまっている。突然のラストは市川崑らしい。

銀残しという手法を生んだ記念碑的作品。

何故こんな加工を施したのかと思ったら、やはり当時のテクニカラーだと明る過ぎてこういう理由なき反抗じみて鬱屈とした作品には合わず、かといってモノクロだとあまり…

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