【1960年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
幸田文の同名小説を市川崑監督が映画化した作品。宮沢一夫による「銀残し」の撮影手法により独特の映像美が表現されている。
特にこれといった盛り上がり…
世話焼き
いつまでも一緒とは限らない姉弟。
仕事ばかりの無骨な父とリウマチを患った継母。
二人の世界を築くしかなかった姉弟。
製作された1960年。当時にこの作品を観ていたらどんな感動に溺れたんだ…
初めて「銀残し」という映像手法を体験したが、なるほど悪くない。特に今回のような「煮えきらない中での逞しさ」のようなテーマを描いた作品においては効果が発揮されていたように思う。
継母がクソだと思って…
家族という形態。血の繋がりという縁。姉弟という関係。
無条件に溢れる愛
注がなければいけない愛。
当たり前のように一つ屋根の下で暮らす人と人。
俯瞰して見れば学校や会社と同じ人間の集団だが、内側に入…
おススメ度☆☆☆
地味ながら中々ストレスを覚える内容。しかし、その中で健気に逞しく、陽気で献身的に振る舞う姉の姿に強く心を打たれる。そんな理想のおねーちゃんに“バブみを感じてオギャ”りたい人には超お…
本作は、宮川一夫の撮影を堪能する作品と言ってもいい。
脚本は順当なものであり、市川崑の演出も独特なアングルやカット割りをしていない。丁寧に、姉弟の物語を撮っている。
それを支える宮川一夫の素晴らしさ…
「おとうと」
〜最初に一言、宮川一夫の銀残しに恋をした私にとっては記念碑的映画であり、市川崑が自ら予告を手がけたノスタルジックな一本〜
冒頭、雨降る野手の土手。姉が弟を追う。傘を渡しに。万引き犯…