カラン

ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間のカランのレビュー・感想・評価

4.0
全曲収録ではない。マーティン・スコセッシ編集。40万人を集めた、アメリカのカウンターカルチャー(若者、ロック、反戦平和運動、公民権運動、フラワームーブメント、ヒッピー等の保守的な価値に対するアンチ)の集大成的な、69年8月の屋外ライブのドキュメンタリー。DVDつけたら、いきなりジミヘンのブードゥーチャイルドのワウペダルが鳴り始まって、テンション上がりまくり。




収穫① ジャニス・ジョプリン

この人を聴くんだろうなって思っていたが、魂を揺さぶる歌いっぷりで、夜間ライブなんだけど、観てて、こりゃ死ぬなって思った。実際に死んだが。これだけ陶酔してりゃ、エンドルフィンでまくって、Liveやるかドラッグやるかだろうね。一曲だけど、はしゃぎ方がやばいパフォーマンスで満足。



収穫② ジミ・ヘンドリックス

この人を聴くんだろうなって思っていたが、魂を揺さぶるディストーション。観てて、こりゃ死ぬなって思ったね。実際に死んだんだけど。意外に指が長くて綺麗だけど、ガンガンに音をひずませる。エレキギターのキングだな。雨のせいで延期されて、3日間のライブが4日間になり、4日目の朝に行われたとか。なんか観衆は疲れきってて飲み会の翌朝みたいな顔してるし、ジミヘンもクールだけど、独走。



収穫③ スライ・ストーン

ここで聴くとは思っていなかった。グルーブが闇夜の怪しいブルーライトのなかで炸裂する!この時はかなり中毒が進行しているんだろうが、こりゃ死ぬなって思ったね。死んでないけど。全盛期スライのパフォーマンスが見れて幸せ。ファンクと言えばJBだろって人がいるのは知っているが、スライを崇拝ってのは、私の周りにはいない。皆んな知らないだけ。パールのジャンプスーツの腕の下に舞う天使フリンジはさ、エルヴィスよりも、ベルベットゴールドマインの彼氏よりも、スライだろうがー!



アマゾンのセールで500円だけど、こりゃあ、やばいな! この編集好きだわ。音はあまりよくないし、今どきあまり見ない表裏の2層構造だし。そもそも屋外ライブだしね。スライ観てて思ったんだけど、激しくブローする管楽器とエレキの組み合わせはやっぱり最高だ。ニール・ヤングのbluenote cafeってアルバムがおススメ。こちらは本人監修のリマスターで、80年代後半のライブ音源だけど音がバッチリのゲロヤバの作品。
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