CHEBUNBUN

ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

5.0
【ウッドストック50周年に想いを寄せて】
サマソニの抽選に落ちて、悲しみにくれるそこのあなた、50年前のウッドストックに想いを寄せてみないか?

本作は、かつて観たこともないようなロックのカタルシスが貴方の心を鷲掴みにするだろう。

会場は変更になり、想定の何倍もの人々が押し寄せ、会場は物資困難に、トイレの数は足りず、雨も降りしっちゃかめっちゃかなった荒野を前にジミヘンがアメリカの国歌をぐちゃぐちゃな旋律で響き渡らせる。

破壊の美学に涙を覚えるだろう。これは現実にあったエヴァンゲリオンだ!

悪い意味で成功してしまったこのイベントは後にFYREの惨劇に繋がる。ひょっとしたら東京オリンピックだってウッドストックの破壊による成功を目指しているのかもしれない。

やめとけ!

あれは1969年にしか存在できない成功なのだから。

ブンブンは多感な高校3年生の夏に本作を観て感動した。そして2学期の社会科の研究発表でウッドストックについて熱く語った(余談だが1学期の発表はチェ・ゲバラでした)。

退屈な毎日をぶち壊したい中高生に猛烈オススメしたい作品だ。
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