メントール犬佐

黒い家のメントール犬佐のレビュー・感想・評価

黒い家(1999年製作の映画)
1.7
犯したる〜〜〜〜〜!!!

「原作ファンはリメイクは観るな、観るなら文句言うな」が信条の僕ですので、貴志祐介の大傑作であり出世作の映画化、しかも監督はブレ幅が激しいことで有名な森田芳光。公開時は絶対観ることは無いだろうなと思いましたが、もう20年近く経ちましたし、森田監督の「39」が予想以上に面白かったので、プライムビデオでタダ観してみることにしました。ぶっちゃけ原作の詳細もうろ覚えだしね!

結果、貴志祐介らしい、不安と悪夢の絶妙なミックスジュースな原作のテイストはバッサリ切って見事に微妙なほうの森田芳光映画になっております。コメディ色強いな〜。全体的に時代を感じさせるBGMが郷愁を誘います(マイナスポイントです)。サイコパス一家の配役が西村雅彦と大竹しのぶということで、怖くなるわけないじゃんと思ったんですが、予想どおり全く怖くも何ともないし西村雅彦はいつものおもしろハゲでしたし。この人コレしか出来ないんじゃないか。まぁそこはいいんです、多分シリアスさを薄めにしたかったんでしょう。好みがわかれるとこですが。

大竹しのぶは結構頑張っているようにみえて、それは終盤の内野聖陽演じる主人公に包丁で襲いかかり、格闘の末お互い血まみれになりながら、突然オッパイポロリし「乳しゃぶれぇ〜〜〜〜〜!!!」と絶叫、さんざんしゃぶらせておきながら「下手糞!!!」とボコボコにするという、なかなかの枢斬暗屯子ぶりの爆笑シーンなんですが、、、実はこのシーンが大問題でして。

「ほう・・・いい乳しとんな!!!」と思った人。僕含め結構居ると思うんですけども、なんとですよ、ココだけ乳タレ別撮りらしくてですね。。。。もうその事実だけでマイナス1点ですよ。大竹の乳が残念なのであれば大竹外せって話だし、大竹が乳を出し渋ったならば大竹外せって話だし。とにかく僕はこの件に関してだけでも森田監督の本作に対する姿勢を疑うというか。そこ適当じゃいかんとこやろ。

乳しゃぶれ!犯したる!のシーンを思いついて(これは名シーンになったと思う)おいて差し替え乳でOKとするってのは、どう考えても納得いかない。職業監督の悪いところが出たというか、男であればそこに拘らずに何に拘るんだバカがと怒り心頭です。書いてたらどんどん腹が立ってきたので2.3点から1.7点に下げました。それくらいの怒りです。嘘乳、ダメ、絶対。あと思い出し怒りついでに書きますけど、ボウリングの玉を投げつけたら頭部陥没くらいの描写はしていただかないと。全然イケませんわ。志村〜〜!中折れ中折れ!

<<ここから追記>>
コメントをお返ししたりしながら考えているうちに、本当に偽乳を選択した森田監督はクソ野郎だったのかというのが変わってきました。よくよく考えると大竹しのぶは乳出しを嫌がるようなタイプの女優じゃないし、むしろ喜んでやる方っぽいのに、そんな意気込みたっぷりの大女優に向かって「いや、大竹さんの乳じゃ物足りないんで。別乳で撮ります(キリッ」言ったと考えると、森田監督メチャクチャ男前じゃないですか?!僕だったら口が裂けても言えませんし、大竹さんの顔を直視できません。まぁ真実はどちらか分かりませんが、そういう考え方もあるなと思いまして。
<<追記終わり>>


エンディングのm-floの意味わからん登用といいイヤな感じのゼニの臭いがプンプンするあたりとか全体的に鬱陶しいんですが、若き内野聖陽が恥ずかしい感じの演技を晒してたり、安定の森田グロ演出はそこそこなので暇なら観てもいいと思います。死んでるかどうかわからん大竹に思わず消火器噴射しちゃうシーンとか、良いシーンも結構ありますし。気持ちはわかる。

しかしサイコパスの演出とか先述のBGMとか、とにかくセンスの古臭さが目につくのでおもいっきりは薦めません。本質だけで勝負していれば古臭くはならないものだと思うので。

実は「黒い家」には「韓国バージョン」が存在しますので、次はそっちを観てみてどちらが初見に相応しいのかを決定したいと思いますです。