Frauヌコ

黒い家のFrauヌコのレビュー・感想・評価

黒い家(1999年製作の映画)
3.4
原作未読。

保険会社に勤務する男性が対応した、ある女性からの電話から始まり、彼女の家族が起こす不可解な出来事に否応なく巻き込まれてゆく話。

本作鑑賞中(スマホにイヤホン差し状態)自室ドアの開閉にビクつき、更に雷雨が発生し近くに落雷してトドメ刺されました(ヒイィ)

それだけ恐かったんですってば、大竹さんが。流石「憑依系」女優と謳われるだけあります。

大竹さん以外の西村さんのぶっ飛び演技も(いい意味で)危険信号発していたけれど、遥かに上回る彼女の演技に敵わず。
冒頭から随所にどう見ても不必要な映像挟んだり、演出を加えたりの煽りまくり。さほど気にしていない振りをしていても、まるで真綿で首を絞めるようにそれらが積み重なってゆく。
そして製作陣の思惑通り、クライマックスでの大竹さんの鬼気迫る演技が着火点となって、有無を言わさず一気に真っ逆さまに堕ちるのみ。

猛暑、ぶっ飛びました。はい。

そんな大竹さんと対峙した内野さんも、迫真の演技で画面にあれよあれよと引き込まれてました。
ラストは普段通りの日常を送っていても表向き平常心を装っているだけで、心の内に生まれた「黒い家」にあの彼女と棲み続ける事になるんでしょうね。終の棲み処として。


「しゃぶれー!」からの「下手くそー!」は今ならYahooトレンド常連だったろうなぁ(笑)