「あ、今回は真面目にやり直すんだ」というのが公開当時の感想。
やり直すというのは文字通りで、お世辞にもクオリティが高かったとは言えないTVシリーズのビジュアルを、丁寧に作り直しただけという感じ。
まあ、あの時テレビ放送を見て呪われてしまったオタク達は、間違い探しのようにやれ海の色がどうしたとか、使徒の順番がなんだとか、当時与えられなかった謎の答え(今にしてみればそれらは雰囲気作りのために用意された、最初から答えのない罠みたいな存在だった)を求めてゾンビのように蠢いていたんだけど。
基本的にはTVシリーズと内容、それも大筋どころかレイアウトやシーンのタイミングまで引き継がれているので、見れば見るほどこの映画の価値はさておき、あの当時にこんなアニメを毎週放送してたのはとんでもない事だなあと思わされる。
とはいえ丁寧にやり直されたヤシマ作戦はやはりめちゃくちゃカッコよくて、ある種エヴァのストーリーで一番盛り上がるところだと思ってるので、これこそがこの映画の価値と言える気がする。
映像的にはまだ作画とCGが馴染んでないし、見返してみて、あれ?こんなもんだっけ?というところも多かったけど。その辺は破とかQの印象と混ざってしまっていたのかも。