ゆみゆみ

太陽と月に背いてのゆみゆみのレビュー・感想・評価

太陽と月に背いて(1995年製作の映画)
4.5
今となっては観る方法がなくて、海外で発売されてたDVDを買って観ました。もちろん日本語字幕はないので英語字幕でなんとか観ました。そんなに難しい言い回しもないのでストーリーはわかるけど、直訳ではわからない深い意味がある言葉とかはわかんないです。
っていうレベルの見方です。

【あらすじ】
若い詩人ランボー(レオナルド・ディカプリオ)をパリへ呼び寄せたヴェルレーヌ(デヴィッド・シューリス)。出会ったランボーはわずか16歳。身重の妻のある身ながらヴェルレーヌはランボーに溺れていく。


まぁ詩人の考えることは不可思議で面白い。一瞬先ではランボーを捨てあっさり妻の元に舞い戻るヴェルレーヌ。
とにかく何がいいって、レオの若さ溢れる美しさですよ。めちゃくちゃ綺麗。タバコを燻らす姿も、16歳らしい悪戯な笑顔も、苦痛に満ちて歪んだ表情も何もかもが美しい。

激しい感情と熱を発してランボーはただヴェルレーヌだけを求める。でもフラフラと感情も行動も落ち着かないヴェルレーヌはランボーから簡単に離れてしまう。正直ランボーはヴェルレーヌの何がいいのかわからんって思うくらい、ヴェルレーヌはくだらない男だ。ただ自分の中の情熱(詩)を理解してくれるのがヴェルレーヌだと言うことかも知れないな。奔放なランボーの奇行もヴェルレーヌは受け入れてくれる。


***ちょっとネタバレ***





「Do you love me?」と聞いたランボーに対してヴェルレーヌは「I fond of you」と答える。ニュアンスはよくわかんないけど好きだと言ってもloveは使わないヴェルレーヌのあざとさ。ヴェルレーヌのそれは愛着のようなものかも知れない。
(見直したらここんlセリフは逆だったわ。日本語字幕なしではやっぱ無理だった笑)
ランボーが突然ヴェルレーヌの手をナイフで刺した。手は詩を書く道具だ。そして最後ランボーもヴェルレーヌに手を銃で撃たれる。手を傷つけるということが象徴的だなと思った。


レオ本人は男とキスするなんて、もうしたくない的なことをインタビューで言ってたけど、そんな風に思えない程、濃厚で官能的なシーンばかりでした。
この作品でレオ熱が再燃しました笑
ゆみゆみ

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