第二回浪曲映画祭にて。
かっこよかったなー。
ラストの闘死するシーンなんて、死ぬ直前、阿修羅のごときバッタバッタの刀捌きを、刀が見切れるほどの至近距離の真正面から撮るなんて、かっこよすぎ。
解説を受け売りすると、丸根監督24歳。当時34歳、押しも押されぬ金看板・片岡千恵蔵に、丸根が「天宝水滸伝」とデュヴィヴィエの「我等の仲間」を下敷きに作ったオリジナル台本を認められた、千恵蔵の推薦によって当時入社2、3年の若者にメガホンを持たせたらしい。オリジナルストーリーだけど、笹川繁蔵の食客として、飯岡助五郎と決闘したときに命を落としたのは史実のよう。そのラストシーンがかっこいい。労咳を患ってたのはフィクションかな。
志村喬も千恵蔵とほぼ同い年。存在感あったなぁ。
字幕の使い方や日記の使い方もかっこいいし、前半のコミカルなパートから、後半の不穏なパート、そしてラストに繋がるシーンまで流れが鮮やか。