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アンデルセン物語のmitakosamaのレビュー・感想・評価

アンデルセン物語(1968年製作の映画)
2.5
ぬ〜ん。これはちょっと厳しいのでは無いでしょうか?

児童向きに作ったのだと思うが、根本的に最も子供が退屈なする内容だと思う。健全な作品を作ろうとして子供の嗜好を刺激するものが一切無くなった、典型的なパターンだと思う。

少年時代のハンス・アンデルセンの所に、眠りの精霊オーレが現れ、赤い靴やマッチ売りの少女などを織りまぜたミュージカル仕立ての物語。

冒頭のオーレおじさんが傘をさして空から降りてくるシーン。メリーポピンズだ…
眠りの精霊オーレ・ルゲイエは傘を持ったキャラクターなのは間違えないらしいが、同じミュージカルで登場シーンがメリポピとまるっきり一緒なのは戴けないねぇ。
しかもメリポピの可憐さと比べチンチクリンなオッサンだ。そのくせ声は高島忠夫イェーイで凄いマイルド。

で、ネズミや猫が歌って踊るのだが、正直これのせいで話が中断していっこうに進まない。
ミュージカルにおいての歌の役割とは、登場人物の感情表現や状況説明などを担っており、本来は物語の補足に使うもの。
決して、物語を止めて歌が挿入される訳じゃないんだよね。

貧しい靴屋の息子アンデルセン。
ガールフレンドの女の子も貧しく、マッチ売りの少女となる。
お金持ちの町長と貴族に翻弄されるが、ハンスが童話を語って聴かすと何故かハッピーエンドで終わる。

1時間くらい物語が停滞してると思ったら、残り20分で強引に話を畳まれた感じ。むーーーん。釈然としないぞ。
絵柄もぶっちゃけ魅力無いし、ドタバタギャグもちょっと見ててキツい。
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