おさるのじょじへい

スプリング-春へのおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

スプリング-春へ(1986年製作の映画)
3.4
日本人には理解ができないほど何かと規制の多いイランで、しかも戦時中にこの作品を制作していたということが、まずすごい。反戦映画としては描かれていないけど、まさに反戦映画だと感じました。

現在は不明ですが、ジャリリ監督の作品は国内では上映が禁じられていたらしい。同国のジャファル・パナヒ監督同様に、イランの人が彼らの作品を観ることができないならば、平和を享受している我々こそが鑑賞し、現実を学ばなければ…と、強く思いました。

「頭寒足熱」は東洋医学の考えかと思っていましたが、
中東でも足を温めるんですね。
あのシーンが胸にじんときました。

戦地に生きる人にとって、春は遠い。