20世紀初頭、未亡人ルーシー(ジーン・ティアニー)は娘と家政婦を連れて海岸沿いの家に移り住むが、そこに船乗りだったダニエル(レックス・ハリソン)の幽霊が現れる。彼女たちを追いだそうとするダニエルだったが、ルーシーは彼を恐れず、不思議な同居生活が始まる。
時代を感じさせるものの、映像は安っぽくないし、なかなかロマンティックで感動的な作品だ。
単純な恋愛ものではなく、ルーシーの長い人生と変わらない愛情が描かれる。
幽霊役のレックス・ハリソンは「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授ばりに高圧的なんだけど、どこか優しさを感じさせる。
ジーン・ティアニーとの2人のシーンは会話がコミカルで掛け合いが楽しい。舞台にしても面白そうなストーリーだ。
そして、「三十四丁目の奇蹟」ほど出番は多くないが、娘アンナ役のナタリー・ウッドが可愛い!
アンナの海岸の木版が象徴するように、目に見えるものに永遠はないけれど、人の想いは消えないよってことだろう。