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スターシップ・トゥルーパーズ3のTEPPEIのレビュー・感想・評価

2.5
It's a good day to die!
毎日が今日も死に日和な未来を舞台に、あいもかわらず虫どもと戦う地球連邦軍。もうB級と開き直って、軍国主義プラスに信仰をぶち込むだけでなく、反戦は許さないが信仰は許すというトンデモない世界を「スターシップ・トゥルーパーズ3」は作り上げた。生みの親、ポール・ヴァーボーベンが製作総指揮として復帰し、これまで脚本担当だったエド・ニューマイヤーが監督に、そして主人公ジョニー・リコのカムバック。さて、準備は万端。しかも原作からの映像化は初となった、パワードスーツも本作でお疲労目。すっかりお偉いとなったジョニー・リコ大佐精鋭部隊以外は全く戦闘術を学んでないモブどもで、虫どもに速攻殺される。残虐描写はわりとソフトだが、撮影場所が廃墟の映画館だったり、アフリカだったり低予算なりに頑張っている。キャスパー・ヴァーン・ディーンも楽しそうだし、なおかつ1作目のアホバカっぷりが戻ってはきたが…チープ過ぎる。CGとかじゃない。(いや実際バグズとパワードスーツのCGが過去最低)ストーリーは1作目と繋がっていて、ある程度筋が通っているのに色々と虫どもが気の毒過ぎる。やっぱり人間てひでぇなと思わせる描写もあるし、ジョニー・リコ以外が出オチ過ぎる。パワードスーツはなんか操縦席があるのでパワードスーツとは言わない。マローダーの出演時間は3分くらいである。別に映像的な質の低さは最初から分かっているが、1作目の雰囲気を戻し、テーマも一新、なのにあまりワクワクしない。今日も死に日和が偉大すぎるのか、「スターシップ・トゥルーパーズ3」がアホなのか。
総評として「スターシップ・トゥルーパーズ3」は嬉しい要素をかき集め、シリーズファンに納得がいくよう作り込まれた作品である反面、スターシップ・トゥルーパーズが好きじゃない人から見れば結構普通に面白くない。
でも好きだけどな、スコーピオンとか爆弾バグとか、お前らは中学生かと。
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