記録用に再鑑賞
イラン出身でフランス在住のマルジャン・サトラピの半自伝的な漫画を作者本人が監督し映画化
1969年生まれの彼女はイラン革命、イラン・イラク戦争を経験し、やがて留学の旅にでる。その彼女がイランで実際に経験した事、そして、海外で経験した事をアーティスティックなタッチのアニメーションで軽やかに描いていく。
アニメで描かれているのとユーモアが各所に散りばめられている為、かなり見やすいが内容は軽くはない。
イランでの政治的弾圧、文化への検閲、女性問題、戦時下での社会情勢などが次々と描かれる
例えばイランではマイケル・ジャクソンの曲を聞くのだって反体制、命懸けの反抗なのだ。
ストレスフルな日常が描かれるだけではなく実際におじさんが投獄されたり、知り合いが処刑されたりイランの抑圧された市民の暮らしが良くわかる。
そんなイランに疑問を呈しながらも彼女はイラン人としてのアイデンティティと向き合っていく。
劇中出てくるEye of the tigerの替え歌は見もの。
内容はヘビーですが、イランでユーモアたっぷりにパンクな生き方をする彼女の青春映画でもあります。気になった方は是非。