Longsleeper

ペルセポリスのLongsleeperのレビュー・感想・評価

ペルセポリス(2007年製作の映画)
4.4
十年くらい前に留学先の授業で鑑賞。イスラム教徒の人が作った映画を観たのが初めてだった。
普段全然情報に触れることのないイランという国について、今まで一番多くを教えてくれた情報源。
西洋社会になかなか馴染めない主人公の姿が、留学中の自分と重なって胸中ざわざわした。
親戚の収監、失恋や、異文化社会での行き違い、挫折、離婚、家族からの叱責など、様々な出来事にもがきながら生きていく主人公の姿が、どんなに社会的宗教的背景が違っても、私たちは同じ人間だと絶えず訴えてくる映画だった。
一緒に観たイラン人の女性が、「こんな映画観るんじゃなかった。私も叔父さんが革命後に収監されて、週末に会いに行くのが習慣だったのを思い出してしまった」と泣いていたのを見て、さらにそれが強く実感された。
会いに行けない人のことも、映画で知れることがあると教えてくれた作品。
主人公を要所要所で激励するおばあちゃんがかっこいい。