ひゅうどんこ

はいからさんが通るのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

はいからさんが通る(1987年製作の映画)
3.2
 女性の社会的自立の精神が芽生え始めた大正時代の女学校。そんな時代を象徴する主人公と、映画公開時のトップアイドル南野陽子の姿がダブります。

 阿部寛に、出演動機は大ファンであったナンノと競演出来るから、、と語らせるほどのアイドルであった南野陽子。
奇しくも二人は、この映画あたりから苦難の時代を経て、再び表舞台に凛々しく戻ってきます。

 原作漫画からの設定改変や削除部分が大きく、原作を知る方は特に、あくまで映画の枠内に収めた作品であることを留意しての鑑賞が必要です。

 映画としてはとりたてて云うこともありませんが、アイドル歌手と雑誌モデルというビジュアル面で持て囃され、堕とされ、這い上がってきた俳優たちの夜明け前、、なんて考えると違った感慨もあるかもしれませんね。

 ちなみに、同時上映は『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』。映画館に入ってしまえば1本750円で2本観れてしまう凄い時代だったんですね😮