らんらん

サラリーマン清水港のらんらんのレビュー・感想・評価

サラリーマン清水港(1962年製作の映画)
3.5
社長シリーズ12作目、サラリーマン喜劇に次郎長の物語をトレースしたもの

森繁久彌が社長を務める会社はお酒を製造販売している
28人の優秀な幹部がいるらしく、専務オオマサ加東大介、工場長コマサ三木のり平、秘書のイシマツ小林桂樹、若手では藤山陽子や夏木陽介も所属している
ライバル会社の社長クロコマ東野英治郎、その幹部藤木悠
森繁の奥さんが久慈あさみ、浮気相手に草笛光子、新珠三千代
お酒の原料となるお芋の仕入れのお得意先の社長に有島一郎、その娘司葉子
怪しいカタコトを使うエキセントリックな香港人でフランキー堺

といった錚々たるメンバーによるドタバタ喜劇
社長シリーズを見るのは今回が初めてで、そのキャストの豪華さに驚いた
調べてみるとこれが平常運転、みなさんほぼレギュラーってのがまた凄い!
シリーズ通してみなさん役所も一緒ってんだから凄まじいマンネリに思えるがどうなんだろう?わかっていても面白い、そんなシリーズなのかな?

今回見た限りだとつまらなくはないけど、なんか勿体無い感が少し
司葉子なんて後半ちらっとしか出てこないし、新珠三千代ももっと見てたくなる

良かった点は小林桂樹とフランキー堺による酔っ払いの格闘シーンの面白さ
これにより小林桂樹は目を腫らして眼帯姿になる、そして金比羅参りの代参からの飲みねぇ、食いねぇときてクライマックス
上手いこと次郎長を取り入れてる脚本がなかなか良く出来ている

オチは、、、それでいいのか奥さん?って感じ
浮気相手の名前がみんな奥さんに通じてるから云々て、、、なんか『とんかつ一代』でも見たなー
そんなんで誤魔化されないってーの、まだみんな奥さん似とかならわかる?かもだけどー
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