cinefils

楽聖ベートーヴェンのcinefilsのレビュー・感想・評価

楽聖ベートーヴェン(1936年製作の映画)
3.5
サイレントからトーキーへの移行で映画の画面が平板化したのは事実だが、この映画ではサイレント的な映像も多い。(考えてみれば、耳の聞こえなくなったベートーヴェンの主観はサイレントにならざるをえない)

ガンスの売り文句の高速モンタージュがいくつかの場面で出てくるのには笑ってしまう。あと、要所要所での「運命」の使い方も。

冒頭の草原で女たちが喋っている場面、それぞれの空間的な距離が思わず「いい距離!」と叫びたくなるくらい絶妙な配置。
cinefils

cinefils