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リリィ、はちみつ色の秘密のmiumiuのレビュー・感想・評価

リリィ、はちみつ色の秘密(2008年製作の映画)
3.7
1960年代アメリカ南部が舞台、黒人差別が当たり前の社会を背景に、自分のせいで母を死なせたという心の傷を負うリリィの成長を描く物語。

情報まったく入れずに観たので、黒人差別の描写が多くて驚き。そんな中、母の情報を追ってリリィが辿り着く養蜂場を営む姉妹の暖かさ、豊かさが心に響いた。 助け合い逞しくしなやかに生きる女性たち。
主演のダコタ・ファニングの演技が眩しい。養蜂場の三姉妹もそれぞれ個性があって良い。

ポール・ベタニー出演作を追って鑑賞、リリィの父親役。自分を捨てて出て行った妻に執着し、妻が死んだ今はリリィに対して横暴とも思える振る舞いをする父。
アメリカ人設定だし、英国人のベタニーが演じなくても…と思いましたが。
一瞬しか映らない幸せだった頃と現在のギャップ、リリィとの接し方がわからない不器用な父親の姿、やはり演技力あってこその役柄でした。
ラストは切なかった…リリィの成長が見える一方で父が切なすぎでした…
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