あぺ

陽炎座のあぺのレビュー・感想・評価

陽炎座(1981年製作の映画)
5.0
4回目視聴
カットが切り替わるごとに人物の場所がコロコロと変わり、物理的な常識を覆され
それによって頭は混乱するけれど、夢なのか、それとも舞台作家である松田優作の書いた戯曲を自身が彷徨っているのか
謎に原田芳雄が桃太郎の格好をしたり、子供達の舞台で犬や猫の着ぐるみがでてきたり、舞台で子供達がダラダラとオイネさんの話をし続けたりと、意味が有るようで無いようなシーンが多々ぶっ込まれている
だけど、これも夢なら意味の無い、訳のわからないことは幾らでも起こる
松田優作が酔って戯曲を書いているなら尚更
どのシーンが夢で 現実なのかはグチャグチャになっているどころか、夢と現実が常にリンクし続けている。 

難解と言われがちでも、それを吹っ飛ばすくらい美しいショットが沢山見れるからもうストーリーとかはどうでもいいかもしれない


本作が人生ベストです
あぺ

あぺ