釈迦

ミミックの釈迦のレビュー・感想・評価

ミミック(1997年製作の映画)
4.0

デル・トロは人類と異種の
ツーショットを描くことが多い。
それは今回のアカデミー賞を
受賞した例の作品にも通じる。

虫退治に人工的に造った虫を投入すると
逆にそれが人を襲うという本末転倒な話。

まるでハブ退治にマングースを使うと
そいつらの方が後で有害化するという
沖縄の事例のようである。

擬態をして人間社会に溶け込むヤツら。
こういうのは『ゼイリブ』や
『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』にも
ある為、古くからSFにある設定なのだ。


女昆虫学者ってのは、
女芸人や女アスリートと同じくらい
男が恋愛の目で見れない職業である。

しかし、納得。
主人公の彼氏も昆虫博士。

つまり、似た者同士でくっつくのだ。


とにかくキモい映像で溢れてる本作。
ネバネバしたものを踏んづけたり、
虫の体に手を突っ込み臓器を取ったり、
体液を体に塗り「これで気づかれない!」
とか、そんな事するくらいなら、
死んだほうがマシだなと思う事が多々。


男はラストで「先に行け!」と
勝算があるか定かでもないのに、
女こどもを逃して、闘う為に残る。

こういうのを見ると、
やっぱ男は体張って闘う生き物なのかと
なんとなく悲しさを覚えてしまう。
釈迦

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