ショウコ

ミミックのショウコのレビュー・感想・評価

ミミック(1997年製作の映画)
3.3
ドラクエのミミックは擬態って意味だったんだなと初めて知った作品。当時「天敵である人間に化ける虫」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは羊たちの沈黙の蛾だったんですけどフタを開けてみれば人間サイズの巨大Gみたいなやつでたまげた覚えがあります。一体どんな発想してんでしょう✨

改めての鑑賞でしたがグッドデザイン賞ですね!人形浄瑠璃に、女から鬼に一瞬で変身する「がぶ」という仕掛けがあるんですがアレの縦割れバージョンに見えた。デルトロは日本贔屓って事でもしかしてここからヒントを得たのでは…?なんて思えて楽しかったです

https://m.youtube.com/watch?v=TQGNPaDN2cY

また、ロングコートを着た男性の様ないでたちから馬脚を現す瞬間はモロに変形ロボ。ダン●インかと思いましたよ。パシフィックリムへのブリッジを私は見た🔍 そして自閉症の子供となんとなく心が通じ合ってる様なシーンがあり「異種間交流」の色もチラ見えします

半身が千切れてもカサカサ這い回る超生命力とか黒光りするビジュアルからGとばかり思い込んでましたけど、実はカマキリと兵隊アリを遺伝子操作で組み合わせた「対G用」のキメラ生物だったんですね。虫を解剖するシーンがあったり、臓器を取り出して液体をアチコチに塗りたくるキモい場面にもそれほど嫌悪感が無かった理由はそこだった様です



話としては、かつて放ったその生物が進化を遂げて人間に牙を剥く…という王道モンスターパニック。馬鹿ホラー感は無く、静かでダークなムードにとても好感がもてます。序盤で子供がサックリ殺られた所は容赦なさに拍手しましたよ👏

でもそれ以外は特に変わった事も起こらず案外平凡でした。「主人公が子供を欲しがってる」という美味し過ぎる設定は活かされないし自閉症っコの扱いにも一貫性がない。他いろいろと脚本に粗は目立つか
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