Kuma

北の螢のKumaのネタバレレビュー・内容・結末

北の螢(1984年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

時は北海道開拓に踏み出した明治。集治監の長官(てんごく・便宜上こう記す)は鬼のように厳しいやり手。ある日場違いなほどいい身なりの女が行き倒れとして運ばれてくる。喋らない女。素性を知る前に体を重ねる二人。
女が囚人釈放を目的にやってきたことを知るが、釈放せず。面会はできたが、そこで「長官を殺せ」と指示され困惑する女。
一方長官は体のいいお払い箱にされそうになる。ある夜部下の手引きによる襲撃があり、ほぼ視力を失う。長官の後任が来たりいよいよ周りが信じられなくなる長官。女のみが頼りである。女は長官を刺そうとするが、できず。二人は愛し合っていることを確信する。

そんな中、極寒のため工事が滞る。視察に行かねばならない。しかし囚人の女が脱獄の手引きをし、反逆が起こる。長官と女も捕らえられる。
脱走のため海へ向かうが、雪と寒さに阻まれうまく進めず。最終的に行き着いたのは元の集治監だった。

すでに後任が来ており、席のない長官。すべての囚人を解放し、瀕死状態の女と寄り添い、以前踊ったカンカンノウを思い出すのであった。(ラスト解釈は個人によるもの)


だいぶ省いたあらすじだが、脇役とか各人が入り乱れ、かなり濃厚な話になっている。
「岩下志麻特集」で見たが、出番はそこまで多くない。しかし存在感がすごい。悪女になりきれないのがいじらしい。

まるで別世界のような映画。集治監とか全部セット作ったのか?多分かなり金かかってる。
雪景色もすごい。関東じゃ絶対とれない。
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