ヴィトー・コルレオーネがゴッドファーザーになるまでを描いた過去とファミリーの二代目のボスとなったマイケル・コルレオーネの現在を交互に描いたゴッドファーザーの2作目。
3時間超えの長編だが過去編と現代編どちらも見応えがあり時間を感じさせない。また2人のパートを対比させる事により物語により深みを持たせている。マフィアとして成功するには時には殺しも避けられないがヴィトーの過去編で見えてくるのは義理と人情に基づいた殺しという事。それに比べてマイケルの殺しはただ冷酷で人情のかけらも無い。自分の敵と見なすものは手当たり次第消し、愛するものを遠ざける行いは次第に彼を孤独にしていく。ラストシーンでマイケルが窓から虚ろに庭を眺めるシーンは悲壮感に溢れていて「もう引き返せない」という表情が印象深かった。しかし重くて辛い、、、😔
ヴィトーとマイケル、どちらのパートも"成功"という意味では一緒だがそこに至る過程が全く違う。その辺りの魅せ方が上手く重厚なヒューマンドラマとして完成されている。