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ゴッドファーザーPART IIのKUBOのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.5
昨日に引き続き『ゴッドファーザー Part2』を鑑賞。Part1は何度か見てたんだけど、Part2は公開以来久しぶり。けっこう忘れてた。

シリーズ史上最も長尺の200分、intermission 入りの作品は、前作の続きであるマイケル(アル・パチーノ)の物語と、前作ではマーロン・ブランドが演じていたビトー・コルレオーネの幼少期から青年期までの物語とが、交互に差し挟まれる構成。

ここで唸るのが若い頃のデニーロのカッコよさ。最近では芸人にモノマネもされるひょうきんなおじさんみたいな印象だけど、この頃はあごの線もシャープで、ちょーイケメン!

アル・パチーノのパートは、どんどん孤独になっていくのが辛いね。ビトー(マーロン・ブランド)の頃は、兄弟や結束の固い仲間たちに囲まれて、ヤクザなことはしていても明るかったファミリーが、ひとり、またひとりと、裏切ったり殺されたりして、どんどん孤独になっていく。アル・パチーノの芝居も、ほとんど笑顔はないしね。

今でこそPart3の存在を知っているからサーガの真ん中的な捉え方だけど、Part3ができるのはこの16年後。当時はこれで終わりだと思ってたし、ずいぶん寂しい続編だな〜と思ったなぁ。

本作ではマイケルはキューバ革命(1958-9)に巻き込まれるが、同じデニーロ、パチーノが共演した近作『アイリッシュマン』ではケネディ暗殺(1963)が出てくる。この頃は政治も犯罪も大きく動いた時代だったのね。

『アイリッシュマン』を見た若い人は、今はおじいさんのアル・パチーノとロバート・デニーロがこの頃いかにカッコよかったか、比較して見るのもおもしろいですよ。
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