米アカデミー賞の作品賞をシリーズで2作品共に受賞したのは歴史的にも本シリーズだけなんだそうです。それだけでも観る価値ありかも。
作品全体を支配する重厚感はPart1そのままも、1910年代のニューヨークの街を再現したことで、さらにスケールを上げています。
前作では大卒のおぼっちゃまマイケル・コルリオーネがドンに駆け上がって行く話が中心でしたが、今回はドンとなって直面するマイケルの葛藤や苦悩などの内面心情が強めに描かれています。
ドンとしての勢力を広げていく一方で身内や仲間が徐々に離れてゆき孤独になっていくマイケル。
そこに父ヴィト・コルリオーネの若かれし時代のシーンが要所要所で挿入されます。青年期のヴィトを演じるのがロバート・デ・ニーロ。寡黙だけど頼もしく、クールでカッコいい。
映し出される2つの時代によって父と息子の対比が明らかになっていきます。
複雑になりそうな二重構成を、観る人に優しくまとめ上げ、最初から最後までグイグイと引き込む力を持った素晴らしい作品でした。