製作・監督フランシス・フォード・コッポラによる「ゴッドファーザー」の続編。
イタリアンマフィア2世代の人生を通してアメリカの現代史を切りとっている。
原題: The Godfather Part II (1974、201分)
2世代の物語の一つは、1901年から1941年までの、前作「ゴッドファーザー」でマーロン・ブランドが演じたヴィトー・コルレオーネが、子どもの時家族を殺され一人シチリアからニューヨークに逃れて、その後マフィアのドン(ロバート・デ・ニーロ)にのし上がるまでの物語。
もう一つは、1958年から1959年までの、父のあとを継ぎドンとなった三男マイケル(アル・パチーノ)の「ゴッドファーザー」後の物語。
二つの物語(メインは後者)が巧みに交差しながら展開される。
マイケルは、息子の聖餐式の日の夜、妻(ダイアン・キートン)と共に、何者かに襲撃される。
ハイマン・ロス(リー・ストラスバーグ)が黒幕だと知り、復讐を計画。
内部の裏切り者も含め容赦なく殺していく。
ファミリーの存続のため、家族を顧みないマイケルに、妻もついに愛想を尽かして出ていく。
ラストシーンは、一人佇むマイケルの冷え冷えとしたイメージ…。
コッポラは、「この映画は、父親の成功にとり憑かれた男が、自らの崩壊を迎えようとする物語」と語っている。