このレビューはネタバレを含みます
ラスト、マイケルの顔に影が射すシーン、美しくて怖かった。
“マイケル”のアイデンティティだった妻と別れ、母を亡くし、実の兄を殺した彼はもう“マイケル”では無くなってしまった。
ファミリーのために尽くしているのに家族を失っていく姿が哀れ。
夫の子を中絶するって、女にとって男への最大の復讐であり諦めだと思う。よっぽど彼の子を産みたくない、愛したくないんだ。
前作に比べて、マイケルの表情が暗く荒んでいて近づき難く、アル パチーノの変化や演技が良い。
もっとマーロン ブランドのドンを観たかった。でも逆に彼の不在がその存在感を色濃くする。
長い映画だけど、ストーリーや登場人物にストレスなくすらすら観れるのは素晴らしい。