みっちゃん

ゴッドファーザーPART IIのみっちゃんのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.3
これは、もう、大河ドラマ。
みなさまのお勧め、もっともでございました。
3時間半近くダレることなく、
緊張感を持ったまま、
切なく切なく観終えました。

2代目ゴッドファーザー、マイケル・コルレオーネの公私にわたる苦悩の日々に、
コルレオーネ・ファミリーを築き上げた初代ビトーの半生が差し挟まれる。

9歳で家族を失い、自らも命を奪われそうになり、アメリカに渡ったビトー。
どれだけ過酷だったことだろう。
世の中は、まだ無法が通っている。
悪い奴らはやりたい放題。
その中でビトーは、度胸と才覚と、義理と人情を重んじる漢(おとこ)気で、人々の信頼を得、事業を大きくしていく。
家族も仲間も増え、未来は明るく大きく広がっている。

対して2代目コルレオーネ、戦後の変化の中でファミリーの事業を大きくしようとしながら、政治とカネの世界に浸かっている。
過去の殺しの指示を告訴され、八方ふさがりの状態に陥る。
笑顔がない。
不本意で2代目を継ぐしかなかった。
本来なら能天気な三男坊だったのに、兄たちが無能なばかりに、冷酷なドンになってしまう。
ファミリーを守るためと言いながら、本当はなんのためなんだろう。

男たちは何を争っているんだろう。
何がそんなに欲しいんだろうと思う。
切ないねえ。

「ゴッドファーザー」も良かったけれど、
確かに「PARTⅡ」は、上をいってました。
耳に馴染んでいる「愛のテーマ」も、私は「PARTⅡ」のほうが、より好きだな。
みっちゃん

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