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ぼくは歩いてゆくのnori007のレビュー・感想・評価

ぼくは歩いてゆく(1998年製作の映画)
3.3
アジア周辺を旅していると、貧しい子どもたちにたくさん出会う。
その子たちは一様に、笑顔もみせることなく人に甘えるということも一切ないので子供らしさが全く無い。どうしてそんな事になってしまうのか?その一つの例がこの映画の中にあります。ここに出てくる話は主人公である少年の実体験を基に作られたドラマなのだから。

根本は国の混乱の影響でこうなってしまったのかもしれない。しかしそれにしても両親は人としてダメすぎる。そのしわ寄せは子供たちにふりかかり、一家を支えるために子供が働かなくちゃならないという。。。
日本の小学生なら誰からも可愛がられる存在だというのに、この主人公の場合は子どもというのがネックになってしまって働くことが出来ない。学校にも行けない。そもそも戸籍が無いので存在すらしていないことになっている。

もちろんどうこうすればいいと簡単に言える問題じゃないけれど、世界にはこういった人たちの方が圧倒的に多いのだし、我々はたまたま日本に産まれてラッキーなだけというのを肝に銘じておきたい。
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