シゲキテオレマ

ぼくは歩いてゆくのシゲキテオレマのレビュー・感想・評価

ぼくは歩いてゆく(1998年製作の映画)
3.7
ヤク中の父親が兵役を逃れるために役所へ行くことを避けたせいで、本当の名前も戸籍も持たぬまま育ってしまった少年ファルハード。
学校に通えない彼は家計を助けるため、働き口を求めてひとり街を歩いてゆく…。

いきなりケーキをパクついていると思ったらせかせかと食べ終え、振り向いて「食べたよ」。そこはケーキ屋で食べていたのは店主が恵んでくれたケーキだったのだが、ケーキなんかより少年は仕事が欲しいのだ。
また、楽しく遊んでいると思ったら留置場の中だったりして…まったく、何て少年時代! 何てクソ親父! と思わざるを得ないのだが、俺がこの映画で一番感動したのはこの親父の駄目さ加減だった。
息子が他人様から借りていたタイプライターを、クスリ欲しさに勝手に持ち出して売っ払っちまうんだが、そのあとの取り返し方が最低で最高!
本当にどうしようもない人間だが、正真正銘この子の父親なんだろうと信じることが出来ました。