幾度も映画化されて最近ではNetflixで単独ドラマが進行中なマーベルコミックの処刑人の恐らく初映画化。一応最初のクレジットにスタン・リーとマーベルコミックはアナウンスされるが、ドルフ・ラングレンがトレードマークのドクロシャツをダサいから嫌だと断った噂もあるようにコミックの再現にはさほど興味はなさげ。何せパニッシャーのオリジンは2分程度で片付けられる。しかし割と現実路線なコミックキャラクターが80年代の荒唐無稽アクションとはなかなか良い塩梅の親和性を示してる。あからさまにマンガ的ではないが、縄張りにしてる下水道をバイクで駆ける画などやはり奇妙なおかしさがある。
それらに強烈にデコレーションするのが敵であるカン違いジャパニーズヤクザ。最近のウルヴァリンサムライもネトフリドラマもマーベルとヤクザはもはや伝統の合わせ技一本。赤々しい画面でキャラ立ちし過ぎている女組長タナカさんのアメリカ人養女の首をへし折る圧倒的インパクトよ!これがなければラングレンが地下カジノで機関銃ぶっ放すくらいしか…ってこれも相当キテるんですけどね。
笑えるネタが「誰に頼まれた!」と尋問された時に「バットマン」と返すところ。出版社が違うw 奇しくもバートン版バットマンとは公開時期が近い。