傑作らしくない傑作
こういう現代コメディをみごとに仕上げることに、自分の才能、テクニックを駆使するエドワード・ヤンは、もう傑作しか作れないのではないか、観ているうちにそんな気すらした。
ただ、この…
経済的には満たされているはずなのに心が満たされない台北に暮らす若者達の群像劇。台詞のテキストの量は膨大なのに本質的なことは何も語らないし、こちらにも何も記憶に残らない。それが後半に向けて徐々に覆され…
>>続きを読む矢印の向こう闇夜に向かう男。だが何もかも無茶苦茶にしたのさえインスピレーションにしていてなんだか晴れやか。
そしてヘッドライトに照らされてはいるもののうずくまり闇夜に停滞していること確かな女。
俳優…
『牯嶺街少年殺人事件』『カップルズ』もそうだが、エドワード・ヤンの作品に出てくる男女は良く喋る。台詞がやたら多い。
女が全員高圧的な性格で、男はチキン。どちらかと言えば悪女タイプのキャラクターが圧…
エドワード・ヤン作品が大好きで、まだ観たことがない映画があるのが幸せ。
この映画も楽しみにして観たのだけど、期待値も高かったせいかイマイチに感じてしまった。
他の作品が良すぎるのかも。
前半ちょっ…
東京映画祭で鑑賞
前半は日の下で顔も見えて雄弁だが実は中身のないコミュニケーション、後半は日の届かない闇に紛れながら本音を語る
ヤンヤンのアシスタントプロデューサー久保田さんはドライブマイカーの…
今回は二人。登場人物の全員が各々を知っていて、いろんな登場人物が変わるがわる付いになって自分のことではないというか、誰かのフィルターを通した話をする。それは虚でしかない。最後は自分の純粋な話ができて…
>>続きを読むなかなか観れなかった映画YouTubeで観ることにする。
前から変な題名だと思っていたが、邦題が悪いだけなんだ。
英語、題名を中国語に直すと儒者的困惑。儒者の困惑であり、劇中出て来る本の題名。
中…
終盤の小説家の家での、影になる2人(なんかこの映画、終盤で急に"影絵"が多用される)のショットからのタクシーぶつかったあとの1人喋りでああ、これウディ・アレンなのかとやっと気づく。
単純にワンショッ…